「あっ!キルル、ちょっとこっちこっち!」
「・・・・・・・・・」
「ほらほら、寝てないでこっち来てテレビを見てくださいよキルル!」
「・・・・・・・・・?」
「ほら!あなたにそっくりな子がアニメに出てますよ!」
「このキルル.っていと可愛いですね。
キルルもそう思いませんか?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・キルルー、聞いてますかー?」
「・・・・・・・・・」
「いと興味なさそうですねー。うれしくないんですか?
改良版といってもまたあなたが出てるんですよ?
・・・そういえば私出てないですね」
「・・・・・・・・・」
「・・・そうですか。
キルルも小さくなったらこんなにいと可愛くなるのでしょうか?」
「・・・・・・・・・」
「そうですね、分かりませんよね。
私たち目覚めた時からずっとこの姿なんですから」
「・・・・・・・・・」
「それにしても可愛いですねー、キルル.」
「・・・・・・・・・」
「・・・プッ・・・アハハハハハハ!
ちょっ、ちょっと見てくださいよキルル!」
「?」
「ほらっ・・・このキルル.25とか言うあなたの改良版達、皆いと凄く笑ってますよ!
私こんな顔してるキルル始めて見ましたよ!」
「・・・・・・・・・」
「無表情なキルルの大群なら見慣れてるんですけど・・・
笑顔での大群というのはなんか新鮮で・・・ククッ・・・」
「・・・・・・・・・」
「あっ、ごめんなさい。だってなんかおかしくって・・・
だって、キルル本当に全く表情変えないから、
キルル.の笑顔でもちょっと驚いたのに、
キルルに瓜二つな、それもこんなにいとたくさんのキルル.25に一斉に笑顔になられたら・・・
ちょっと私驚くのを通り越して・・・クッ・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・もしかして、実はキルルもこんな顔できたりするんですか?」
「・・・・・・・・・」
「ちょっと試しにやってみてくれませんか?笑ったりしませんから」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
(ニコッ)
「・・・プッ・・・ククッ・・・
アッハハハハハハハ!!アハハハハハハ!アハハッ・・・
・・・ってあっ!ちょっ、ごめんなさいキルル!
本当にいとごめんなさい!謝りますから!!だから拳握らないで!!
溜めないで!力溜めないで!!キルル、ストップストップ!!」
「・・・・・・・・・」
「ふー・・・キルル、ごめんなさい・・・
だって間近で見るとこんなにいと面白っ・・・あっいや、いと可愛いものだとは思わなくて・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・と、とにかくっ、私キルルと数万年間一緒にいますけど、
それでもキルルにはまだまだ私が知らないことがあるんですねっ」
「・・・・・・・・・」
「・・・カメラがあったらよかったのに」(ボソッ)
「・・・・・・キル?」
「あっ、何でもないです。ただの独り言です」
「そういえば、キルル.とキルル.25って、
確か『無人自己判断型侵略兵器キルミラ』の改良版だって言ってましたね、クルルさん」
「・・・・・・・・・」
「そうなるとあの人たちにはキルルだけでなく私のデータも・・・少しは・・・使われているわけで、
つまり・・・私たちの遺伝子みたいなものがあの人たちに受け継がれているわけで・・・
ってことは・・・私たちにとってあの子たちは・・・
・・・子供?」
「・・・・・・・キル?」
「えーっ!?ちょっと待ってくださいよ!!
そんないきなり子供だなんて、いと困りますー!!
私たちまだそういうことなんて一度も・・・」
「・・・キル・・・」
「しかもあんなにたくさんいるんですよ!?
いきなり子沢山ですか!?・・・でもそれはそれでちょっといいかも・・・あっ、だけど・・・」
「・・・キルキルキルキル」
「・・・えっ?落ち着けって?」
「キル」
「・・・そうですね、話がちょっといと飛んじゃいましたね・・・
私、なんか興奮しちゃって・・・」
「・・・・・・キル」
「・・・キルルと私の子供かぁ・・・ちょっと欲しいかも。なーんて」
「・・・・・・キル?」
「ただの独り言ですよ」
あとがき
ミララにはキルルを振り回してほしいと思ってる。
タイトル元ネタ … 大塚 愛